NHK 大河ドラマ 秀吉 のスピリチュアル

ドラマ

NHK 大河ドラマ 秀吉 が素晴らしい。
戦国の世を終わらせ民、百姓が安寧に暮らせる世を夢見た男たちの物語。
己の欲だけでなく、世の人々の想いや願いを自身の夢として
天下の為に駆けまわります。
多くの人々の心の叫び、想いに添っていれば秀吉さんたちの夢も加速します。
ここに夢を追いかける極意、夢を叶える法則がありました。
秀吉さんの母、なかさんの存在が素晴らしい。木下家の人々が面白いです。
そして夢を叶える言葉が『ありがたき幸せにござります』
どんな時にも、『ありがたき幸せにござります』
このドラマ、面白いです。素晴らしい。

人生に夢を持って駆け抜けたい人たちに観て頂きたいです。

(NHKオンデマンド、有料動画配信などで観て欲しい)

秀吉さんの母、なかさんの言葉が素晴らしい

『雲さん、猫さん、もおう、いいでしょ』
『静まれい!しずまれい!この紋どころが目に入らぬか!』と言うことで早速

ドラマで語られた秀吉さんの母、なか さんの言葉。

⦅日吉、あんた本当に、城持ち大名に成れるかも知れんわ。あんたが、生まれた時
私の口の中に、日輪がさっと飛び込んだ。だから日の子、日吉って名前付けたんだわ⦆

⦅褒美だとか、なんだとか、そんな事ばかり考えとらんで、自分の出世の陰で夢を
散らした人もおる、ゆうこと。美濃の人達だっていろんな夢が有ったはずだぜ⦆

⦅地獄ってどんな所だね。⦆
⦅見たのかね、あんた。死んじまえばそんなもん何も怖いもんにやぁ⦆

⦅秀吉と小一郎が戦に出て、人を殺したお陰で、あんた、そうやって、
ええ着物着て、絵描いたり、お茶たてたりできるんでしょ⦆

⦅秀吉よ、かあちゃん、あんたの代わりに地獄へ行ってやるぜ⦆

なかさんはこのドラマの中で子や周りの人たちに語り掛ける重要な存在です。
その言葉はヒントや勇気となって木下家を盛り立てていきます。

秀吉さんの母、なかさんの言葉には子供の育て方、この世の中の仕組みなど、
全て、お見通しって感じがしますね。
そして、母なかさんにも人々の幸せを願う大きな夢が有ったに違いありません。
秀吉さんの父親、弥右衛門さんの夢と母なかさんの夢がその子、秀吉さんに
遺伝子として引き継がれ大きく花を咲かせ実を付ける時を秀吉さんの出現で
迎えた感じがしますね。

エピソード1「太陽の子・夢は天下獲り」より

秀吉さんが信長さんに仕えて小物頭になって、銭と土産を持って尾張、
中村の家に戻った時の事です。
秀吉さんは家族たちの前で、信長さんの小物頭に成ったと話しますが、
どうせ、野武せりの仲間にでもなって盗んできたものじゃろうと言われてしまいます。
秀吉さんはそれでももっと大きな夢を皆の前で言葉にします。

秀吉 『百姓は大事だ、百姓は大切だ。だけど夢が小せぇ』
秀吉 『俺はな城持ち大名に成るんだ
秀吉 『夢でもなんでもでけいこと言えば楽しかろう
秀吉 『俺はな、いまに大きな城建てて、皆を迎えに来てやっからな

その時、当然、皆はまともには聴きません。
皆は、大笑いするだけですが、
何故か皆、秀吉さんに乗せられ楽しそうに馬鹿笑いします。
そんな時、母親のなかさんは、何かを思い出したように真顔になっていました。
そして秀吉さんが戻って行く時に、ある話をしました。

なか  ⦅日吉、あんた本当に、城持ち大名に成れるかも知れんわ。あんたが、
生まれた時、私の口の中に、日輪がさっと飛び込んだ。だから日の子、
日吉って名前付けたんだわ

母、なかさんは人間、まじめに、コツコツと働いたものが最後に
勝つと言いました。
家の者に見栄張らんでいいとも言います。
普通の親なら同じ様な事を言います。
しかし、大きな事ばかり言うなとか、叶わない夢ばかり見るのは止めなさい、
とは言いませんでした。
子供の持つ夢を否定しないところが素晴らしいですね。
あんただったら出来るかもしれんわ と子供を信じ、夢を肯定します。
夢は持つものみんなで拡げていくものですね。

子育てで大切なこと。
母の声で子供を直接褒めて褒めて甘えさせて、子供を信じて子供の夢を肯定し、
応援する。親しい女性の声で男の子は安心と勇気と正義心を増幅していきます。
女の子は母や親しい女性との楽しい会話だけで自分の力で夢をつかみます。

日本の言葉を話す女子の声音は周りの人たちの魂に気付きを呼び起こし、
今世の務めに目覚めさせる力を持っている。
【って誰かが言ってました。】

そしてこの母親、なかさんの役を演じてくれているのが
市原悦子さんですね。語り上手で声色に影響力を持っていますね。
素晴らしい人選、配役です。

言葉に意志とエネルギーを与える女性、母の言葉、声音で語り応援されると
秀吉さんの夢と光も増していくのが当然ですね。
秀吉さんたち家族も戦国の世を安寧に導く務めを持って生まれてきた親子、
人々、家族だという事ですね。

特に日本の女性には高性能な機能が与えられているようです。
味覚、視覚、聴覚、声帯など全てが高感度な機能を持ち、
六感、七感をも使いこなします。
【って誰かが言ってました。】
だから、そんなことも含めて女性は長生き、長寿なのかもしれませんね。


エピソード6「一夜城」より
織田信長さんの美濃攻めが未だに成し遂げられない状態にあって
美濃、斎藤家の家臣、竹中半兵衛さんがわずかな手勢で稲葉山城を攻め
城主、斎藤龍興さんを追い出したと言う報が秀吉さんのもとにも入ります。
秀吉さんは単身、美濃の竹中半兵衛さんのもとに向かいました。
そこで竹中半兵衛さんに美濃の攻略策を聴くことになりました。
墨俣に城を築けば美濃は落ちると。
そして、秀吉さんは秘策で一夜城を築いたのですが………。
秀吉さんは調子に乗って信長さんの許しも得ずに馬印を………。
秀吉さんの弟、小一郎さんは銭の工面に苦慮していたため
信長さんに褒美を要求……。
信長さんの怒りを買ったその結果、褒美は茶の子一つでした。

おまつ <けれど、秀吉様はお可哀そうでございます。親方様のご褒美が
抹茶の入ったなつめ一つだったと伺いました>
おね 〖なつめ一つ……
 秀吉の妻おねさんも、これには驚いた様子です。
おまつ <信介様があれでは秀吉様がお可哀そうだと申しておられました>
 気を取り直したおねさんが言いました。
おね 〖有難いことでございます。親方様の茶への想いは
一方ならぬものと伺っております。この世で親方様が一番お好きなものは、
茶の道とか。領地や銭を頂くことがあっても、茶道具を頂くことはござりませぬ。
秀吉が信長様のお心の一番近くにいる証拠でございますゆえ

おまつ <そう考えれば、素晴らしいご褒美ですね>
 その様子を見聞きしていた母のなかさんは外で聞いている秀吉さんの姿に気付き
言って聞かせるように言いました。
なか ⦅褒美だとか、なんだとか、そんな事ばかり考えとらんで、
自分の出世の陰で夢を散らした人もおる、ゆうこと。
美濃の人達だっていろんな夢が有ったはずだぜ

妻のおねさんも大したものですね。
神様、信長さんの褒美に愚痴、文句を口にすることなく、
最善の受け止め方をしました。
神様のすることには全て❝ありがたきことにございます❞と感謝を口にしました。
秀吉さんは夢の実現のために、素晴らしい家族も与えられていました。

そして、母、なかさんの言葉は心、魂に沁みます。
秀吉さんの心にも今一度、夢の実現には多くの人々の犠牲とお陰様の上に
あることに気付きを与えました。
褒美とかより、この先も自身の夢、人々の夢を見続けられる事が
何よりの褒美であって、散って行った多くの人々の何もかもを背負って
進めることが、ありがたき幸せです。
真の人々の夢は安寧の世に向かうことですから。
戦の時代には夢を散らす人、無念のまま散った人の想いも心のどこかで、
背負って自身の夢と務めを果たしていく、
そして確実に多くの人々の存在と想いの上に
今の自分たちが居る、となれば敵味方関係なく、上下も関係なく
全てに感謝の気持ちが湧いてきますね。
母、なかさんはそういう考えが出来る人です。素晴らしいですね。

エピソード12比叡山焼き討ち」より

信長さんは浅井長政さんの同盟が無に帰し、浅井朝倉との敵対が本格化し、
浅井朝倉の兵を匿う比叡山の僧兵にも手を焼いていました。
そして何度も信長さんは比叡山に遣いを出しますが、真面な返答が得られず、
とうとう信長さんは強硬手段に出ました。
家臣、秀吉さんたちに比叡山の焼き討ちを命じることになりました。

信長 《もし、織田に反抗し、浅井長政、朝倉義景を比叡山内に留置けば、
根本中堂山王二十一社全て焼き払え


信長 《宗門には宗門の正しき姿があろう。戦をもっぱらとする武将に力を貸し、
宗門の力を誇示せんとし、僧兵を養い、鉄砲を備え、女と交わり、獣を食らい、
酒をあおる。これが、仏に帰依するものの姿か

秀吉さんは叡山攻めをしなくてもよい何か方法が無いかと動きますが、結局
それも一時しのぎのことでした。
そして、比叡山の焼き討ちを命ぜられた秀吉さんは、尾張中村の母の元を
訪れます。
珍しく、秀吉さんの姿に光がありませんでした。

秀吉 『竹阿弥
竹阿弥 [なんじゃ]
秀吉 『おふくろ様を大事にしてやってくれ
竹阿弥 [体の具合でも悪いのかサル]
なか ⦅比叡山攻めるのか
竹阿弥 [何じゃ、比叡山攻めだと。地獄に堕ちるぞ]
なか ⦅地獄ってどんなところだね
竹阿弥 [地獄じゃ、血の海があって、針の山越えて、閻魔様がおって]
なか ⦅見たのかね、あんた
竹阿弥 [わしゃ見ちゃおらん、死んだ後でないと地獄は見れん]
なか ⦅死んじまえばそんなもん何も怖いもんにやぁ。あんたの小言のほうが
よっぽど恐ろしい

なか ⦅秀吉と小一郎が戦に出て人を殺したお陰で、あんたそうやって
ええ着物着て、絵描いたり、お茶たてたりできるんでしょ

なか ⦅秀吉、かあちゃん、おめえの代わりに地獄へ行ってやるぜ

ここでも、母なかさんは、秀吉さんを信じ、お前のする事に間違いは無い
信じているよと言って励まし応援し、なんなら代わりに地獄へ行くとまで
言ってくれます。母の愛が素晴らしいですね。
そして、信長さんや秀吉さんが避けてはいけない道だと感じていた様です。

この世の中で一番恐ろしいのは生きている人間です。
【って誰かが言ってました。】 

寿命を全うして、肉体を離れた時、生前の恐怖は何もないようです。
【って誰かが言ってました。】

こう考えるとやはり、母、なかさんは生きてきた世の仕組みを肌で感じる
ことの出来る、感度、感性を知らないうちに身に着けた人ですね。

この世の務めに気付き、名を遺す人たちの多くには母親の影響が大きく、
また、母がいない時には別の女性が大きく影響し、この世に大きな役割を
果たすようになっているみたいですね。
皆さん、女性を大切にし、その言葉に感謝しましょう。

大河ドラマ 秀吉の概要を簡単に。

NHK 大河ドラマ 秀吉は1996年に放送されました。
原作、秀吉の元となったのは堺屋太一先生の「秀吉~夢を超えた男」
「鬼と人」、「豊臣秀長」です。
物語を経済的に見たり、商い的視線で語ってくれます。
物語は多くの日本人が知っている織田信長さん、豊臣秀吉さん、徳川家康さん
が多くの人々を率いてこの日ノ本の為に立て直しを行った時代の物語。
尾張中村の貧農の子が、幼少時代より夢を見ることを生きる楽しみとして
イジメられ、除け者、邪魔者扱いされ、それでもお袋さんの幸せを考え、
家族思いで、愚痴や泣き言は言わず、生きているなかで、織田信長さんに
出会い、今で言うとアルバイトの見習いから小物頭、足軽、足軽組頭、
城持ち大名、天下人にまで上りつめる。立身出世の物語です。
秀吉さんの努力と知恵、血と涙、運の強さ、桁違いの夢が描かれます。

このドラマを観ていると私的には
秀吉さんにとっては天下人までの出来事は、以外にも簡単に夢の夢のように、
何かに導かれる様にあっという間に駆け上った気がします。
名もなき農家の子が天下を立て直す。
秀吉さんの筋素性は本当のところ本人と母以外は知る人はいませんが。
この事が、史実とすると名も無き農家の子が天下を立て直したということは
この国が何か大きな意味と意志をもって創り上げた感じがします。
一時的であっても、その時代の多くの人々に夢を与え夢の様にこの世を後にした
秀吉さんたちが、不思議で素晴らしいです。

このドラマでは、秀吉さんの昇りつめた晩年の心無い悪政は多くは描かれません。
夢、以上のものを手に入れた秀吉さんは、守りの体制が強くなり、
天下万民のことより自身の豊臣家の行く末のみに夢を注ぎ過ぎました。
試され続け、生かされて合格点を頂いて来た秀吉さんでさえ………。
晩年、秀吉さんは多くの人々の夢を潰し怒鳴り散らしたのかもしれません。
それも、定め、生まれ持ったシナリオだったようです。

基本は天下獲りと立身出世の物語です。それだけで面白くて素晴らしいです。

夢を見続けた秀吉の立身出世術とは。

夢を見続けた秀吉さんの大半の人生の中で、いつ、どんな時でも出てきた言葉が
ありがたき幸せにござりまする❞のようです。
楽しい時も、苦しい時も、殴られても、蹴られても、泣いても笑っても。

秀吉さんは幼少より寺に預けられイジメを受け嫌われ寺を抜け出します。
秀吉さんも、ここは、貴方の生きる場所ではないと言われたようです。
秀吉さんは信長さんに仕えるまでこの様な行ったり来たり事が続きます。
生きていく場所が正しく定まれば秀吉さんの持っている能力は発揮されます。
そして、信長さんは個々の能力を引き出す天才です。
自身たちが気付いてか気付かずか最終目的に同じ志の者たちが引き寄せあって
互いに高め合う、以前どこかで誓った魂の約束を同時代で果たすかのように。

秀吉さんの事をがんまくさんこと後の石川五右衛門さんが語ります。

がんまく 〔馬鹿正直なんだよ、お前は
秀吉 『親方様にお前は大盗人だと言ってやるからな
がんまく 〔お前には言えねえよ
秀吉 『なんで
がんまく 〔お前のいいところはよ、絶対、人の悪口を言わない所なんだ
そこが好きなんだよ俺

秀吉 『うるせ

そうなんですね。秀吉さんは、幼い頃からの友、がんまくさんが言う通り
馬鹿正直で絶対、人の悪口を言わないということです。
それは人の前でも、一人の時でも、正直で悪口は口にしない。
それは、用心深く、心にも無いかのように振る舞います。
これは人の心を掴む技ですね。
見ていて下さる方々に好かれる生き方の秘訣です。

そして、人々の前で明るく楽しい夢を語り、コツコツと夢を形にします。
美濃攻めの為、墨俣に城を築く為、蜂須賀小六さんの一党と川並衆を
味方にするため夢を語ります。

エピソード5「男の値段」より

秀吉 『俺は元、百姓だ。俺が五つの時に、織田の足軽だった父親が死に
寺に預けられた。このとおりの面相ゆえ仲間たちから毎日いじめられた。
嫌われて誰ひとりこの俺に笑ってくれる人もなく、優しくしてくれる人もなく

秀吉 『夢見る事だけがこの俺の支えであった
秀吉 『美味いものを食ってる夢、美しいおなごを抱いてる夢、大きな屋敷で
絹の布団にくるまって寝っ転がってる夢、田んぼを這いつくばって笑ったことのない
お袋様が綺麗なベベ着てにこにこ踊っている夢

秀吉 『夢は自由じゃ、ただじゃからの。夢は見るものじゃ
秀吉 『夢見たことは必ず叶う、が、その為にはどうしても皆々様の
お力添えが必要なのじゃ


この秀吉さんの交渉でもなく説得でもない、ただただ、夢を見ることの
楽しさ、面白さを語ったことで皆の心が激しく鼓動します。
そして、墨俣の一夜城の秘策に耳を傾けてくれました。

この様子を傍で見ていた弟の小一郎さんは兄秀吉さんのもつ天運を
信じてもよいと考え、母なかさんの言った言葉、日輪の子であるという
言葉を思い出していました。

また、人の本質は銭の為、飯の為、に働く事は当然でありますが
秀吉さんは、それだけでは多くの人々と同じであることを知っています。
そして、露骨に銭をやるから働けでは一時的なものに終わることも。

夢を語り、夢を共有し、夢を与えることで共に楽しむことができます。
この方法が秀吉さんのやり方みたいですね。

秀吉 『人が働くのは銭の為だけじゃねえ
小一郎 《なんの為さ
秀吉 『夢さ
小一郎 《夢では飯はくえねえよ

三河ものの律儀さ
日本の人々は律儀である、
その律儀さを戦国の世でも極力、貫いたのは、戦国の戦士の皆さんで
秀吉さんも上の者にも、下の者にも約束、礼儀を忘れませんでした。
これも人をまとめ上げる秘策の様なものですね。

そして、特に大事なことが
まぁ、考えたってしょうがない
秀吉さんは、夢の逆、悪夢のようなことが頭の中を駆け巡るとき
良くない事が頭に浮かぶ時には思考を完全に止めるようにします。
その時、脳に命令する言葉が『まぁ、考えたってしょうがない
これで悪い思考を停止します。

悪い方向に思考が向く時、悪いことを考える時は、
思考を止めること。できれば、良きことを考え、
眠ることに時間を使うことが大切である。
【って誰かが言ってました。】

夢を見る秀吉さんは、思考の力の大切さを知っていた様です。

親方様の考えることを先読みした秀吉さん
エピソード9「猿のかくらん」より

人が何を考えるかをその人に成りきって考えることの出来る秀吉さん
それが時には出過ぎじゃと言われますが、なりふり構いません。
そんな一生懸命さが親方様に認められます。

信長 《光秀、堺へ行け
光秀 (堺へ?)
信長 《矢銭、二万貫、この信長に納めよと申せ
光秀 (矢銭二万貫)
信長 《堺より矢銭を取ってまいれ。難しい役目ぞ、がお前なら出来よう
光秀 (かしこまりました)
この話を聞いていた秀吉さんがこれは自分の仕事だと割って入ります。
秀吉 『堺、矢銭二万貫、この秀吉が取ってまいります
信長 《サルよ、このわしが何故堺より矢銭を取ってまいれと申すかわかるか
光秀さんには即答ができませんでした。
秀吉 『天下布武のためにござりまする。親方様は天下を統一し、義にかなった
掟をお定めに成り、民、百姓が安寧に暮らせる天下をお築きになろうとして
おられます。ご自分の欲、得などはつゆひとつもなく天下の為に生き
戦っておられまする。堺は何びとの支配も拒む巨大な町にござりますれば
この町を屈服させねば天下布武の道開かれず

信長 《よし
秀吉さんは常に自分が考えているから即答ができました。
秀吉さんは常に親方様の求めるもの、考えていることを探し求めています。
それは以外にも秀吉さんにとっては簡単なことだったような気がします。
民の安寧を考えるという最終目的が一緒であったから。

その人に成り切ればその人の考えが解る
【って誰かが言ってました。】

困難は笑い飛ばし、福運は笑い引き寄せるそれが秀吉さんたち

エピソード11「絶体絶命」より

信長さんが朝倉義景さんを攻めを開始するため、金ヶ崎城に本陣を
置いていました。
徳川家康さん、明智光秀さん、柴田勝家さんなどの武将が集められていました。
そこに小谷の浅井家に嫁いだお市さんから遣いがあり、浅井長政さんの裏切りが
発覚します。織田軍は前後を挟まれる窮地に陥りました。
そして、秀吉さんはしんがりを買って出て務めることになりました。

秀吉さんの軍は絶体絶命の危機を迎えますが。
けれど恐ろしいという感覚は無く、切り抜けることが出来るという
感覚が頭の中に在ったようです。
上り調子がお陰様の力であると思える人に見える未来予測ですね。

秀吉 『皆の衆、歌え!うたえ!へたるな。笑って逃げろ!わらってにげろ!

秀吉さんは辛く厳しいと思われる現象の時こそ、笑い、歌い、踊ることが大切と
心得ていたようです。

先に慶んでしまえば、本質は過去と未来から今にやってきます。
【って誰かが言ってました。】

秀吉の弟、小一郎こと後の豊臣秀長さんの素晴らしさ。

秀吉さんは太陽の子、その熱量、光の眩さは時に人々の機嫌を損ねてしまいます。
その緩衝役として秀吉さんの傍に存在したのが小一郎さんです。
誰もがいつの時代も欠かせない存在ですが小一郎さんは完全にそこに
遣わされた存在の様です。
小一郎さんは、この時代のはまり役、そして秀吉さんとの縁の深さ。
面白く不思議な世の中の神秘ですね。

エピソード5「男の値段」より
秀吉さんは美濃攻めの攻略策を竹中半兵衛さんから聞き
墨俣に城を築く事を考え始めます。
そして小一郎さんたちに相談します。

秀吉 『小一郎、俺は墨俣に城を建てようと思う。墨俣に城さえ建てれば
美濃は数日で堕ちる

小一郎 《兄じゃ、それは直ぐにはやるな。どうせ、兄じゃが志願しても
偉いお方様は、面白いはずがない

小一郎 《先にどなたかにさせたうえで、うまくいかない時、兄じゃがやればよい
秀吉 『先に誰かが建ててしまえば…。
小一郎 《他の人に出来る事を、兄じゃがしても仕方がない
秀吉 『そうか
 と秀吉さんが感心し納得します。
小一郎 《俺はこう思う。侍の生き方も商いと同じだ。高く売って大きく
儲けた者が勝つんだ

秀吉 『お前、いいな

小一郎さんは人の取り扱い、銭の取り扱いの達人の様です。
表に裏に目配り気配りの出来る素晴らしい存在です。
仕事を効率よく組み立てる能力は兄の秀吉さん以上かもしれません。

小一郎さんと秀吉さん二人で豊臣まで昇りつめたと言えます。
兄弟として二人が存在した事がとても不思議で素晴らしい。
ドラマでは黄金兄弟としています。
この世の仕組まれた偶然ってやつですね。
神秘。神様の秘め事。神様の無意識の計算ですかね。

エピソード13「極秘情報」より
信長さんの家臣の中で新参者の明智光秀さんが最初の城持ち大名となり
坂本に築城を許された時の事です。

小一郎 《おお、兄じゃ、光秀どのが坂本の城主と成られたそうだな
秀吉 『その話はよい
小一郎 《そうか。まあ、兄じゃが納得してるならそれで構わんが
秀吉 『出発じゃ支度しろ
小一郎 《いずこえ行くのじゃ
秀吉 『京じゃ、堺の宋易さまに頼みがあっての。早くしろ働くのじゃ
小一郎 《兄じゃ少し休め。息せき切って働いてる姿は運が上向いている時には
頼もしく見えるもんじゃが、下り坂の時にはうるさく見えるもんじゃ

秀吉 『馬鹿野郎、知った風な口きくな
小一郎 《親方様がはぁはぁ言いながら働いとる兄じゃの姿を見てどう思いなさるかの
余裕のない小さな男に見えなければよいがの

小一郎 《よいか、ここは兄じゃの男が見られるときじゃ。思いっきり怠けてみたら
どうじゃ、人は兄じゃのことをでっけえお人と見るかもわからんぞ

おね ⦅明智様のお屋敷に一緒にお祝い届にまいりましょ

ここでも小一郎さんは兄を大きな男に見せるために助言をしました。
兄とは同じ位置に立たず、離れたところから全体を見て何が一番の
得策、利のある行動かを見ています。素晴らしいです。

神様。織田信長。

神様に導かれたかのように不思議の連続であった信長さんの人生。
戦国の世の悪行、難行を全て請け負い多くの恨みを
信長さん一人で引き受けたようです。
突如、尾張に現れ台風が発達していくかのように
全国に渦を巻き起こし暴風圏に取り込んで天下布武を広めていきます。
そして安寧の世の道筋が見えてきたところで、欲も興味も捨て
戦国の悪行を信長さん一人で引き受け、あっさりとこの国から姿を消します。
何の未練も残さず、残された者が夢の仕上げをやり易い様にこの世を去り
死の痕跡さえも消して。
完全に好き勝手に楽しみながら自身の役割を見事に演じきった信長さん
そしてなんの未練も残さず存在自体を消すかのように、この世を去ります。
新しい事に興味を持ち次の道を見つけたかのようにあっさりと旅立ちました。
ドラマの中でもその後の空気感が変わります。
台風が過ぎ去った晴れた日の様に。

エピソード15「どくろの盃」より

浅井長政さんが自害し、小谷城が陥落した翌年の正月のことです。
信長さんは明智光秀さんに命じて朝倉義景さん浅井長政さん浅井久正さんの
どくろで盃を作らせて正月の祝いの酒をふるまった時の事です。
秀吉さんはそれを飲まずに信長さんに申し上げました。

秀吉 『親方様、ご自分一人を悪人となさり世のそしりをおひとりで
背負うことはございませぬぞ

信長 《小賢しい!
秀吉 『親方様はあさのごとく乱れ、万民が飢え苦しむこの世を天下布武の
名のもとに一つとなさり、皆が飢えることなく笑って暮らせる世に致す為に
夢中で戦っておられまする。決してご自分の為に戦っておるのではなく。
天より命ぜられた使命の為に戦っておられまする


同じ使命を持った秀吉さんだからこそ信長さんの心の内が分かっていた様です。
同じ時代にこの様な志を持つ強者が同時多発に現れた事が神秘ですね。

信長さんは桶狭間の奇跡をはじめ、多くの奇跡、天運を人々に見せつけます。
信長さんの人生は神がかっていて全てを承知の上でこの世を楽しんだ一人ですね。

結局、大河ドラマ 秀吉 が素晴らしいってことですね。

結局、大河ドラマ 秀吉 が素晴らしいってことですね。

露と落ち露と消えにし我が身かな
浪速のことは夢のまた夢

豊臣秀吉さんの辞世の句ですね

細かい水滴が偶然に集まり露となって現れる
同じ想いを持った者たちが集まれば露も雫となつて流れ出し
川に注ぎ出て大川に混じり大海へと進み
浪速の海となってきらきらと輝き
全ては夢の集まりが形となって存在し
それでも夢の続きを見続ける夢の夢が終わらない我が人生

私の勝手な解釈をしてみました。

海も露も水滴の集まりに変わりなしってことですね。
いろんなものが寄せ集まって形、エネルギー、奇跡をつくっていく。
夢も見続け積み重ねて行けばいつか大きな花を咲かせます。

そんなことを考えさせてくれるドラマ 秀吉が面白いですね
このドラマ秀吉を見て仕事の種類、職種に関係なく何かをすること
事を成すことの楽しさ仕事をこなす過程の楽しみに気付きますね。

このドラマの中でもやはり秀吉さんの周りの人々、親、兄弟。妻、
そして秀吉さんを引き立ててくれた上司、部下、の皆さんのお陰様で
夢を見続けることが出来、夢をつかむことが出来たという事ですね。

秀吉さんにも周りの人々にも、無駄な出来事、無駄な人々はいなかった
全てのお陰様で、時代、歴史が存在し、今がありその先がある。
全てに感謝しかなくなります。

「サルではない!人じゃ」この信長さんの言葉が豊臣秀吉さんを
創ったのかも知れません。
この言葉でドラマ秀吉が光を増し、輝き動き出した気がします。

結局、大河ドラマ 秀吉 が面白く素晴らしいってことですね。

皆さんのお陰様で今日があります。ありがとう。
雲さん、猫さん、今回は
【これにて、一件落着。です】


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